希望の霊園をまずは自分なりにまとめましょう


希望の霊園をまずは自分なりにまとめましょうブログ:13-12-01


国際結婚すると告げた俺に
「聞きたくない…」と
お父さんは予想通りの反応をした。

俺も反発して
別に祝って貰わなくて結構だと言い放った。

お父さんは野球が好きで地元の少年野球団の監督をしており、
自らも草野球チームのエース。

一方、俺は大の体操嫌い、
お父さんの期待を踏みにじり、
買って貰ったグローブを、雨の中外に置き去りにした事もある。

俺とは対象的に、おとうとはスポーツ少年に育った。
俺はお父さんがおとうとばかり気にかけていると感じ、
大学で一人暮らしを始めるまで、お父さんの前で素直になれなかった。

大学時代、俺は世界中を放浪して過ごした。
そんな俺をずっと心配してくれたのは母親だった。
お父さんには黙って旅に出ていたが、
母親はお父さんに全て話していたらしい。

その後、俺が商社に内定した時、
お父さんは俺を行きつけの居酒屋に連れていった。

会話は少なかったが、
常連客から「男の子さんと飲めるなんて幸せだね」と囃されて
お父さんは嬉しそうにしていた。

徐々に解れた親子の糸は、
俺が大学時代に出会ったスロバキアの女性と
結婚すると決めたことで再び縺れてしまった。

母親やおとうと、婚約者のためにも
お父さんとの関係を修復しなければならない。

1週間位前、俺は実家に出向いて
お父さんをキャッチボールに誘った。

俺の投げる球は
お父さんの所まで届くのに精一杯だったが、
お父さんの球は俺の胸元まで真っ直ぐ飛んできて
その度に手のひらがビリビリと痺れた。

最初にクチを開いたのは父だった。
「お前のやりたいようにやれ。お前より年上の人間なんて先に死んじまうんだから、
周りの理解など求めんでいい」

俺が返事をするより先におとうとが来て
「仲良しじゃん」と嬉しそうに言ってきた。

俺はボールを投げ返しながら
「親子だからな」と言ってみた。





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